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「あっこと僕らが生きた夏」を見て号泣した

「あっこと僕らが生きた夏」を見て号泣した…今日この頃。
。・゚・(ノД`)・゚・。ワーン

もうタイトルからして泣かす気満々なんやけど、これが実話やと思うと…

日々ダラダラ、ただ生きてるだけのオイラにゃ胸が詰まる。

どんなドラマかっちゅうと、楊志館高校野球部の「あっこ」こと大崎耀子さん(ドラマでは由志館高校、大宮耀子)って、女子マネージャーのドラマ。

そんな普通の女子マネージャーに病魔が襲いかかる。

高2の夏の予選を前に体の異変を感じ、検査を受けると悪性腫瘍が見つかる。

病名は、「上咽頭癌」。

16歳でそんな病名告げられたら、オイラなら完全に人生投げ出してやけくそになっとるやろな。

けど、あっこちゃんは、「甲子園に行きたい」って思いで、前向きに治療を受ける。

野球部員達も「あっこの為に」を合い言葉に必死に練習して、予選に臨む。

こういう「青春」は、いくつになっても素直に感動するな。

ただ、若さと「あっこの為に」って思いが強すぎて、チーム内でイザコザ起きる。

もう1人の女子マネージャーの真紀ちゃんも、そんな状況に辛くなって、あっこちゃんの病室を訪れるんやけど…

壁に貼られたあっこちゃんの思いを見て、あっこちゃんに会わずに帰る。

チームは、ノーシードながら順調に勝ち進み、辛く苦しい闘病生活もウイニングボールを見て耐えて、とうとう決勝。

1点差で負けてる9回裏。

バッターは、ここまであんまり活躍してないキャプテンの信二。

ドラマやっちゅうのに、「打ってくれ~」って祈ってもうた(笑)

結果は、サヨナラ2ラン。

何と、甲子園初出場を決める。

あっこちゃんも病院で、携帯で一緒に校歌を歌う。

これで、いよいよ甲子園やって時に、「現実」は…

ほんま、残酷です。

腫瘍は小さくになってるけど、白血球が減ってて、感染症の恐れがある為、外出は許可できないと。

そんな…

あっこちゃんは泣き崩れて…


「甲子園に行けるなら死んでも良い」

って言うんやけど、お母さんの…

「健康に産んであげられなかった私が悪い、替ってあげたい」

「こんな体に産んでしまって、ごめんね」

って涙ながら言ってる姿を陰から見て、治療に専念する事を決める。


「甲子園には行かない。私は来年行くから」

スゴイのひと言です。

チームは、甲子園でベスト8

こっちもスゴイのひと言。

甲子園に行けない悔しさと、厳しい治療を乗り越え、ようやく一時退院の許可が。

もう1つの夢やった修学旅行に行けることに。

残る夢は、甲子園なんやけど、練習をサボって遊んでる部員がおる事を知って、叱り飛ばし、見逃してたキャプテンも叱り飛ばす熱いあっこちゃん。

グラウンドを飛び出して、家に帰るんやけど、言い過ぎたと落ち込む。

お母さんに、「悪いと思うなら謝ったら?」と諭され、グランドに戻ると、暗くなってる中、練習してる部員達が…

青春やなぁ。

そうやってチームも一体になって、さぁ、もう1つの「甲子園に行く」って夢を叶えようって時に…

あっこちゃんに更なる残酷な現実が襲う。

背中の痛みを訴えて、検査をすると…

背骨に癌の転移が見つかる。

主治医は、「上咽頭から離れた背中に転移したって事は、全身に転移してる可能性がある。もう治らない」と。

で、入院して治療を受けるか、治療をやめて家に帰るかの選択を迫られる。


「先生、私、後どれぐらい生きれる」

と言い、治療を受ける事を決める。

治る可能性はないけど、夏の間だけでも元気になって、グラウンドに戻り、みんなと一緒に甲子園に行きたいって思いやったんやろな。

辛く厳しい治療が始まったけど、治療の甲斐なく、転移が進み、主治医は、両親に…

「もう次の正月は迎えられない」

と告げる。

癌の告知もそうやけど、今って、こういうの積極的に言うんやな。

20年前は、こういうのって基本的に本人には知らせんかったんやけど、個人的には、知らせる方が良いと思う。

自分の「生き方」、「人生の終わり方」を判断できるんは、自分だけなんやから。

転移が進んだあっこちゃんに、抗癌剤治療を始めると主治医が言うんやけど、「抗癌剤治療を始めるって事は、この夏を病院で過ごすって事」と言われ…


「先生、じゃあ、もう治療しません。帰ります。みんなところに」

と、治療を受けない事を決断する。

この決断を受け入れなあかん家族も辛かったやろなぁ。

あっこちゃんは、グラウンドに戻り、部員達も猛練習。

その練習中に、キャプテンでエースの良幸の右肩に違和感が…

それでも、夏の予選は待ってくれず、どしゃぶりの雨の中、予選1回戦が始まる。

右肩に違和感を抱えたエース良幸の調子は上がらず、打ち込まれ、あっこちゃんの祈りも届かず…

降雨コールド。

現実は、何とも残酷です。

最大の夢を絶たれたあっこちゃんは、今度は、「ウグイス嬢になる」って夢を持ったらしい。

現実では、喉を切開され、声がでなくなり、その夢も絶たれたらしいんやけど、ドラマでは、その夢を叶えてあげられた。

後は、死を待つだけのはずのあっこちゃんなんやけど、高3の秋。

みんなは進路を決める時期。

あっこちゃんは、友達の百合ちゃんにもう長くない事を打ち明ける。

百合ちゃんに、「何かねぇの?私にできること?」と聞かれ…


「私も今から勉強できるかな?」

と、勉強をサポートしてもらう事に。

そして、三者面談の場で…


「自分でお金を稼いで、ちょっとは恩返ししたいなぁって。父と母に」

と、就職を希望する。

死を前にして、人ってここまで前向きに、夢を持って生きられるんやな。

夢を持つ、目標を設定する。

実現するとか、せんとかに関わらず、未来を想像するのは、人にのみ許された能力。

他の地球上の生き物には、未来を想像することはできんねんな。

「今日の晩ご飯何食べよう」ですら、人にしか考えられへん。

あっこちゃんは、最後の最後まで「人」であり続けようとしたんやな。


病気になんてなりたくなかったけど、なって分かった事もあったんです。

前には気づかなかった事に、いっぱい気づいたんです。

空がきれいな事とか、

勉強って大事なんだなぁとか、

大切な仲間がいてくれた事とか、

家族ともいっぱい喋るようになったんです。

前は部活ばっかりだったから、家族はいて当たり前っていうか、何も考えてなかった。

でも、今は思うんです。

この家に生まれて、

みんながいてくれて、

私、幸せだなぁって。

前向きに最後まで努力して、周りに感謝する。

そして、それを「幸せ」だと感じられる。

17歳で、人間、この域に達することができるんやな。

最期の時が近づき、声もでなくなった。

そんな病床で、監督から卒業アルバムにのせる言葉を書いて欲しいと頼まれる。

あっこちゃんは、震える手で色紙に…


ありがとう

と。

両親との面会では、お父さんの「あっこがようなるように祈ってるけんな」という言葉に、お母さんの手のひらに…


話が重い

と書く。

前にも1度あったけど、この状況で、こういう風に返せる家族関係ってスゴイと思う。

そして、お母さんの手のひらに…


ごめんね

と。

「何で謝るん。あっこがいてくれて幸せなんよ」とお母さん。

あっこちゃんは、このまま卒業式を迎える事なく亡くなる。

ドラマではなかったけど、現実では、お母さんに卒業証書が渡されたらしい。

ほんま、「生きる」って何なんやろなって考えさせられる。

今も、楊志館高校のグラウンドに、あっこちゃんの花壇があって、この思いが受け継がれてるんやって。

最後に、あっこちゃんの入院ノートに書かれてる言葉を…


死んだら 死んだら じょうぶつできずグラウンドの上にいてやる。

きもいってゆーな(笑)

ほんまに、今もグラウンドの上におりそうやな。

無性に原作を読みたくなったドラマでした。

もう亡くなって4年になりますが、謹んでご冥福をお祈り致します。

成仏せんって言うとるんやから、「冥福」を祈ったらあかんか(笑)

何にしても、夢は叶わん事の方が多いけど、夢を持つ(未来を想像する)、そして、それを実現させる為に努力する事は、仮に実現せんでもそれは無駄やなく、そうやって生きる事こそが、「人間らしく生きる事」なんやと教えられました。

43にもなって、17の少女に「人生」を教えられるとは…

今日からは、少しでも実践したいと思います。


あっこと僕らが生きた夏 17歳女子マネージャーがナインに託した、命のバトン











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