今年は保釈中に逃走する事件が相次いだけど、最後の最後でゴーンも逃走ですか。
そもそも保釈中の逃走は罪にならんってのがおかしな話やねんな。
これを機に保釈制度を見直すべきですな。
カルロス・ゴーン被告がレバノンに出国
金融商品取引法違反などの罪に問われ、ことし4月に保釈された日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告が、海外への渡航を禁じられているにも関わらず日本を出国して、中東のレバノンに到着したと欧米の複数のメディアが伝えました。レバノンの治安当局者はNHKの取材に対してゴーン被告とみられる人物が別の名前を使ってレバノンに入国したことを明らかにしました。日産自動車のカルロス・ゴーン被告は、みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した罪と日産の資金を不正に支出させるなどした特別背任の罪で起訴され、ことし4月に保釈されました。
東京地方裁判所が、保釈の際に示した条件では、海外への渡航は禁止されています。欧米などの複数のメディアは、日本時間の31日午前6時半過ぎにゴーン元会長がレバノンの首都ベイルートに到着したと一斉に伝えました。
これについてレバノンの治安当局者はNHKの取材に対してゴーン被告と見られる人物がプライベートジェットを利用してベイルートに到着し入国する際の手続きについては「彼は別の名前で入国した。カルロス・ゴーンという名前ではなかった」と話しています。
また、フランスの経済紙レゼコーは、「ゴーン元会長はトルコを経由して30日夜にレバノンの首都に到着した」と報じるなど、各国のメディアが大きく伝えています。
今年は
小林誠とか
岡崎公栄とか、これ以外にも
保釈中に逃走する事件が相次いだけど、ゴーンも逃走しましたか。
そもそも
逃走罪
第九十七条 裁判の執行により拘禁された既決又は未決の者が逃走したときは、一年以下の懲役に処する。
「拘禁された」って入ってるのがおかしいねんな。
保釈中は「拘禁」されてないわけで、保釈中に逃走しても罪にならん。
しかも保釈を認めた裁判所も、保釈の保証人の弁護士も責任をとらんでええんやからなぁ。
保釈中に逃走させん為に限界ギリギリの保釈金を預かるってシステムになってるわけやけど、ゴーンの場合は隠し財産もあるし、15億円なんか屁でもないねんな。
ゴーン被告の保釈が取り消された場合、保釈保証金15億円は没取
保釈が取り消された場合って事やけど、ゴーンの保釈条件は
ゴーン被告の保釈条件
ゴーン被告の保釈には(1)都内に住み、住居の出入り口などに監視カメラを設置(2)日産幹部ら事件関係者との接触禁止(3)パスポートを弁護人が管理し、海外渡航は禁止(4)通信環境が制限されたパソコンや携帯電話の使用-など約10項目の条件が付けられていた。
って事なんで
保釈の取り消し
第九十六条 裁判所は、左の各号の一にあたる場合には、検察官の請求により、又は職権で、決定を以て保釈又は勾留の執行停止を取り消すことができる。
一 被告人が、召喚を受け正当な理由がなく出頭しないとき。
二 被告人が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由があるとき。
三 被告人が罪証を隠滅し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるとき。
四 被告人が、被害者その他事件の審判に必要な知識を有すると認められる者若しくはその親族の身体若しくは財産に害を加え若しくは加えようとし、又はこれらの者を畏怖させる行為をしたとき。
五 被告人が住居の制限その他裁判所の定めた条件に違反したとき。
○2 保釈を取り消す場合には、裁判所は、決定で保証金の全部又は一部を没取することができる。
○3 保釈された者が、刑の言渡を受けその判決が確定した後、執行のため呼出を受け正当な理由がなく出頭しないとき、又は逃亡したときは、検察官の請求により、決定で保証金の全部又は一部を没取しなければならない。
住居の制限も守ってないし、裁判所の定めた条件に違反してるから当然保釈は取り消されて保釈金の15億は没取されるわけですな。
それにしても
ゴーン被告 出入国管理庁に出国記録なし
関係者によりますと出入国在留管理庁のデータベースなどを確認したところ、ゴーン被告が日本から出国した記録はなかったということです。このため、ゴーン被告が別の名前を使って出国した疑いもあるとして確認を進めています。
偽名を使って出国したって事やけど、偽名を使ってても入管は通るんやからゴーンの顔でバレるやろうに。
保釈時みたいに
変装したんかね。
どっちにしても日本の入管はどうにもザルのようですな。
これじゃテロリストも入り放題ですわ。
とりあえずゴーンは
密出国
e-Gov 法令検索電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府省令・規則)の内容を検索して提供します。
第二十五条 本邦外の地域に赴く意図をもつて出国しようとする外国人(乗員を除く。次条において同じ。)は、その者が出国する出入国港において、法務省令で定める手続により、入国審査官から出国の確認を受けなければならない。
2 前項の外国人は、出国の確認を受けなければ出国してはならない。
第六十条 本邦外の地域に赴く意図をもつて出国する日本人(乗員を除く。)は、有効な旅券を所持し、その者が出国する出入国港において、法務省令で定める手続により、入国審査官から出国の確認を受けなければならない。
2 前項の日本人は、出国の確認を受けなければ出国してはならない。
第七十一条 第二十五条第二項又は第六十条第二項の規定に違反して出国し、又は出国することを企てた者は、一年以下の懲役若しくは禁錮 若しくは三十万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮 及び罰金を併科する。
2 前項の外国人は、出国の確認を受けなければ出国してはならない。
第六十条 本邦外の地域に赴く意図をもつて出国する日本人(乗員を除く。)は、有効な旅券を所持し、その者が出国する出入国港において、法務省令で定める手続により、入国審査官から出国の確認を受けなければならない。
2 前項の日本人は、出国の確認を受けなければ出国してはならない。
第七十一条 第二十五条第二項又は第六十条第二項の規定に違反して出国し、又は出国することを企てた者は、一年以下の懲役若しくは禁錮 若しくは三十万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮 及び罰金を併科する。
正規の手続きを経ずに出国しとるんで、「密出国」で1年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金は確定したわけですな。
15億円収めた奴に30万円の罰金なんか何の意味もないけど。
それにしても
弘中惇一郎弁護士「話すことはない」
無罪請負人の弘中惇一郎弁護士が「話すことはない」って言うとるけど、これも無罪を勝ち取る為の戦略なんかね。
保釈中に逃走しても弁護士の責任にはならんとはいえ、何とも無責任な話ですな。
レバノンとは犯罪人引渡し条約が結ばれてないし、そもそもゴーンはまだ「犯罪者」やないからねぇ。
このままゴーンは隠し財産で悠々自適な生活を送るって事ですな。
で、その前にゴーンは
ゴーン被告が声明「私はレバノンにいる」
日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告は、アメリカの広報担当者を通じて声明を発表し、「私はいまレバノンにいます。もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります」としてすでに日本を出国しレバノンにいることを明らかにしました。そのうえで、「私は不公正と政治的迫害から逃れました。ようやくメディアと自由にコミュニケーションできるようになりました」と述べました。
裁判には出ずにメディアで検察批判を日本批判を展開するようですな。
何にしても、保釈中に逃走されたり、簡単に出国させたり法務省の問題点が色々と浮き彫りになったんで正月返上で対策を考えるようにして欲しいもんですな。
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