天岩戸|日本神話(古事記)11

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それでは前回の続き。

何をしても怒らんかった、心の広いアマテラスが怒りに怒って、天岩戸の扉を閉めて、引きこもってしまう。

すると、高天原真っ暗闇になり、それだけやなくて、葦原中国(地上)まで真っ暗闇に。

この葦原中国が「中国地方」の由来になってるらしい。

それで、太陽のない闇の世界、つまり夜が続いたと。

まぁ、世界各地にある日食神話ですな。

で、闇につつまれたのを良い事に、禍い(わざわい)の神々が騒ぎ出し、あらゆる禍いが起き始める。

そこで、八百万の神々が天の安河の川原に集まり、どうすりゃ良いか相談してるとオモイカネ(思金神 知恵の神)が…

オモイカネ
「そうや!!不死鳥の長鳴鳥(ながなぎどり)を集めて鳴かせるんや!!」

長鳴鳥っちゅうのはニワトリのことで、伊勢神宮にニワトリがおるのはこのため。

さらに、オモイカネは、イシコリドメノミコト(伊斯許理度売命)に命令して、八咫鏡(やたのかがみ)を作らせ、タマノオヤノミコト(玉祖命)に命令して、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作らせる。

これが有名な三種の神器の二種。

さらに、アメノコヤネノミコト(天児屋命)フトダマノミコト(太刀玉命)を呼んで、天の香具山の鹿の死体から抜いた肩の骨を、採ってきた樺の木で焼いて占いをさせる。

困った時の神頼みって、神様やのに自分で決められへんねんな。

で、その占いのお告げに従って…

天の香具山から賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、上の方枝に八尺瓊勾玉、中の方の枝に八咫鏡、下の方の枝に布帛をかけ、それをフトダマノミコトが御幣として持たせる。

そして、アメノコヤネノミコトに祝詞(のりと)を唱えさせ、アメノタヂカラオノカミ(天手力男神)を岩戸の脇に隠れて待機させる。

これで準備が整って、アメノウズメノミコト(天宇受売命)(日本最古の踊り子)の出番。

アメノウズメノミコトは、胸をさらけ出し、腰紐を陰部まで下げて、一心不乱に踊る。

何とも「陰部」が好きなこって…

その様子を見てた八百万の神々は、高天原が鳴り轟くように一斉に笑った。

そりゃ女が裸で踊りゃ、宴会は大盛り上がりですわ(笑)

温泉宿のピンクコンパニオンとか、現代まで続く風習は、この頃からあったと。

ええか悪いかは知らんけど…

八百万の神々
「ええぞぉ。もっとやれ~」

と、その笑い声や騒がしさを聞いたアマテラスがアメノウズメに…

アマテラス
「ウチが岩戸にこもって世界は闇になっとるのに、何でアメノウズメは楽しく踊り、みんな楽しそうに笑ってるんや?」

って聞くと、アメノウズメは…

アマテラス
「あなた以上の尊い神様がお出でになられたので、我々は楽しんでいるのです」

アマテラス、ショック…

その会話の最中に、アメノコヤネとフトダマが鏡を差し出して、アマテラスに見せると、その鏡には光り輝く神の姿が…

アマテラス
(えっ!?ほんまにウチ以外に太陽の神がおるんか?)

そりゃ、あんたやっちゅうの(笑)

自分の姿を別の尊い神と勘違いしたアマテラスが、不安になってもっとよく見ようと、天岩戸から出ようとしたその時…

神様
「よし!!今や!!」

岩戸の脇に隠れてたアメノタヂカラオが、アマテラスの手をつかみ外に引きずり出した。

その瞬間、フトダマが注連縄(しめなわ)で封印して…

神様
「もう二度とこの中に入らないで下さい」

と懇願したのであった。

こうして、アマテラスが天岩戸から出たので、高天原も葦原中国も自然に明るくなったとさ。

めでたし、めでたし。(何で紙芝居風やねん)

心が広いんか狭いんかよう分からんアマテラスやけど、アマテラス族を擬人化したとしたら、色んな人格があるのも当然のこと。

これは、おそらくアマテラス軍が、スサノオ軍に押されて一時的に籠城したっちゅう話なんやろ。

で、アマテラスが天岩戸に引きこもったのは、スサノオのせいってことになって、八百万の神々が…

八百万の神々
「こうなったんは、お前のせいや!!」

って、よってたかって、ヒゲを切り、手足の爪を抜き、貢ぎ物を出せて、高天原から追放する。

籠城戦の末、アマテラス軍が勝利したってことなんやろ。

スサノオを悪く書いとるけど、この後アマテラスの子孫が、出雲を乗っ取ったりするとこを見ても、おそらく攻めてたんは、アマテラスの方。

だから、祇園祭なんちゅう、スサノオの怒りを静める祭なんかもある。

全国にある八坂神社もそうやな。

自分が悪い事をしたって思ってなかったら、疫病だの、何だのが、「スサノオの怒り」っちゅう祟りって思わんもんな

古事記が出来たのが712年。

鳴くようぐいす平安京(794年)の時代のなっても、「スサノオ(出雲の人間)に悪いことした」って悩んでたっちゅうことですわ。

よっぽど悪いことしたんやろ。

対外的には、古事記や日本書紀で天皇の正当性を訴えてるけど、天皇家には代々そういう闇の真実も伝わってて、必要以上にスサノオ(出雲)を恐れてたと。

それで出自はアマテラスの弟っちゅう、一応同族やったことにしとるんやろな。

で、一旦追放したけど、また元に戻ったってことにしときゃ「侵略」ってイメージにならんからな。

同族が和解したように見えると。

今のような色んな情報がある時代で、庶民も勉強出来る時代なら通用せんけど、奈良時代や平安時代なら楽勝で騙せるわな。

ちゅうことで、スサノオが疫病の神の牛頭天王と同一視されるようになって、ごっちゃになったっちゅう説もあるけど、スサノオに対する贖罪の念が残ってたって考えた方が自然やろ。

今回はここまで。

次回は、天岩戸と同じく日本人なら誰もが知ってる話。

悔い改めたのか、何なのか知らんけど、この後のスサノオはめっちゃ良い人(として書かれるよう)になる。


天照大御神と須佐之男命の使命


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