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大国主の国造り|日本神話(古事記)16

それでは前回の続き。

オオクニヌシになったオオナムヂ。

これから、どうしようか考えながら、出雲の美保(みほ=島根県八束群美保関町)の岬に立ってると、ガガイモの形をした船に乗って、絹の着物を着た神様が近よってきたので、オオクニヌシが…

オオクニヌシ
「あんた誰?」

と名前を尋ねると…

………

その神様は、何故か答えへんねんな。

オオクニヌシ
「誰か知ってる人はおらんの?」
周りの者
「誰も知らんなぁ」

何で、お伴しとるねん(笑)

すると、1匹のヒキガエルが…

ヒキガエル
「何でも知ってるクエビコ(久延毘古)やったら分かるかも」

※クエビコは、山田のかかしで、歩くことは出来んけど、世の中のことは何でも知ってる神様。

こんな時代から案山子(かかし)ってあったんやな。

しかも神様…

って言うから、クエビコを呼んで聞いてみると…

クエビコ
「あぁ、その神やったら、カミムスビノカミ(神産巣日神)の子供のスクナビコノカミ(少名毘古那神)やで」
オオクニヌシ
(えっ!?あのカミムスビさんの子供?ほんまかいな)

半信半疑のオオクニヌシは、カミムスビに直接聞きにいく。

カミムスビ
「その子は、ほんまにワシの子や」
オオクニヌシ
(ほんまやったんや…)

するとカミムスビは…

カミムスビ
「おいスクナビコ。お前、オオクニヌシと兄弟になって、この国の国造り手伝ったれや」

カミムスビの命令を受けて、オオクニヌシとスクナビコは、2人で国造りを始め、ある程度出来上がるとスクナビコは、常世(とこよ)の国に渡って行った。

※浦島太郎の竜宮城も「常世の国」

1人になったオオクニヌシは、ため息をつきながら…

オオクニヌシ
「これから俺1人でどないしたらええんやろ…

誰か手伝ってくれんやろか…」

と嘆いてると、海の上を明かりを照らしながら近づいてくる神が…

とある神
「何か困ってるみたいやな。俺をちゃんとに祭ってくれたら手伝ったるで。

もし、そうせんかったら、国造りは出来んやろうけどな」

オオクニヌシ
「えっ!?ほんま!?

ところで、どうやって祭ったらええん?」

とある神
「大和の国(奈良県)の、青々とした山々の中の東の山の上に祭ってや」

この神は、奈良県の三輪山(みわやま:奈良県桜井市三輪町)の大神神社(おおみわじんじゃ)に祀(まつ)られてるオオモノヌシノカミ(大物主神)

こうして2人は、出雲を立派な国にするんやけど、この国を欲しがるヤツが…

今回はここまで。


ナムジ―大国主 (1)











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