検察が年末の大掃除で証拠品を大量廃棄したから、証拠がないんで無罪判決やったはずなんやけど、逆転有罪って事は新証拠が出て来たんやろか?
証拠もなしに「せん妄」が否定されて、被害女性の証言が採用されたってだけなら、まだまだ揉めそうですな。
準強制わいせつ罪に問われた乳腺外科医・関根進被告に逆転有罪
都内の病院で、手術直後の女性患者の胸を舐めたなどとして準強制わいせつ罪に問われた男性医師の控訴審判決で、東京高裁は7月13日、1審の東京地裁での無罪判決を破棄し、懲役2年の実刑判決とした。検察側は1審で懲役3年を求刑していた。男性医師は2016年5月、東京都足立区の柳原病院で、女性患者の乳腺腫瘍の摘出手術を担当。女性の着衣をめくって左胸を舐めるなど、抗拒不能に乗じてわいせつ行為を行ったとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された。
しかし、1審判決では、手術時の麻酔の影響により、女性が現実と幻覚の区別がつかないせん妄状態であった可能性があることなどを理由に、医師を無罪としていた。
どの記事を読んでも何で逆転有罪になったか詳しく出とらんのやけど、一審で何で無罪になったかっちゅうと
この時に取り上げた
証拠品を年末の大掃除の時に廃棄
DNAに関しては、本件ではDNA型よりその量が問題になっている。大量のDNAを検出したのは、医師が舐めて口腔内細胞が含まれた唾液が付着したため、というのが検察側の見立てだからだ。ただ、1.612ng/μlという数字は、鑑定を行った科捜研の研究員が作業の過程をメモしたワークシートに書かれているだけ。DNA鑑定の際の増幅曲線や検量線などのデータは廃棄されており、確認ができない。
しかも、ワークシートは鉛筆で記載され、少なくとも9カ所、消しゴムで消して書き換えた形跡があった。弁護側は、ワークシートは実験ノートに当たり、ボールペンなど書き換えができない筆記具で書くのが常識として、科捜研の対応を批判している。
鑑定で使用したのはガーゼから抽出したDNA抽出液の一部。その残りが保存されていれば、再鑑定も可能だが、これもすでにない。研究員は残液を「2016年の年末の大掃除の時に廃棄した」と証言している。
証拠の「大量の唾液」を年末の大掃除で紛失して、この証拠がないから、被害女性についた唾液は会話中についた飛沫で、被害女性の「術後せん妄」が認定されて無罪になったわけで、これを覆すには新たな証拠がないとあかんはずなんやけどねぇ。
何で逆転有罪になった?
って事で文春の記事を見ると
検察側証人の獨協医科大学の井原裕教授が「せん妄」を否定
男性医師は傍聴席に座る支援者たちに笑顔を浮かべて一礼し、裁判官に職業を問われて「医師です」と答えた。公判の冒頭で男性医師の主任弁護人が事件概要を説明した。
「ここに犯罪と呼べるものは存在しません。せん妄という医学的な症例があるだけです。満室の病院で、医療関係者が入れ代わり立ち代わり出入りする中、手術を終えたばかりの医師が患者の胸を舐めた上、マスターベーションに及んだという事件。こんな奇怪な事件はない」
この日は検察側証人として、司法精神医学の専門家でもある獨協医科大学の井原裕教授が出廷した。
「事件当時、被害者のA子さんはせん妄状態であったとは考えられるが、幻覚があったとはいえず、A子さんの証言は信用できる」
井原教授は、世界的に見れば医師による性的暴行事件は珍しくなく、2016年以降、爆発的に増えているため医師界が揺れていると指摘。その説明を男性医師は、椅子に深く腰掛けて、鼻を触りながら聴いていた。
「本物のせん妄のときは幻覚さえも覚えていない」
事件当日の経緯を説明しよう。女性は14時45分に手術室を出て、病室に行くときに、「ふざけんなよ、ぶっ殺してやる」と言ったとされる。そのことを女性は「言った覚えはない」と説明している。
この点について、井原教授は「当時、女性は過活動型せん妄状態にあったと言える。人間の体はアルコールと同じで、麻酔も徐々に覚めていく。それが27分後の事件時のA子さんは、低活動型せん妄に下がっていたと考えられるから、幻覚が起こるようなグレードではない。一審のせん妄の鑑定は、定義を非常に広くとっていて、アルコールで言えば、ホロ酔い状態の人も含むような感じです」と述べた。
その後、A子さんは看護師に「痛いですか?」と聞かれ、「痛いです」と答えている。看護師が14時55分には「覚醒良好」とカルテに書いてしまうレベルにあったということだ。
その後、男性医師から乳首を舐められたとするタイミング直後の15時12分には「たすけあつ」「て」「いますぐきて」というメッセージを上司にLINEで送っている。
「スマホがどこにあるか探して、これだけ正確にLINEを打てている。作文じゃない。迫真に富んでいる。完全なせん妄状態なら、こんなメッセージはあり得ない。非常に冷静な行動を取っていて、もはやせん妄状態じゃない。こんなときに幻覚は見ないし、本物のせん妄のときは幻覚さえも覚えていない」(井原教授)
男性医師はこの間、真っ赤な顔をして法廷内に映し出される大型スクリーンのパネルを見ていた。
「高齢者と30代の健康的な女性を同一視すべきでない」
「A子さんは病室から出て行った男について、『今のはドクターですか?』と尋ね、『はい、そうです』という会話を看護師としている。意識混濁が下がり、目の前の雲がなくなって、どんどん晴れてきたという状態でしょう。LINEを打ったときは現実の世界にいたのに、また幻覚の世界に飛んでいって、また一瞬で戻ってくるなんて、そんなことはあり得ないし、非常に不自然。性的な夢を見たというのなら、夢は覚めたら現実に戻るでしょう。それが夢というものです。夢の続きで行動することなんか、絶対にない。A子さんが幻覚を見ていた可能性はかなり低いし、ほぼないに等しい」(同前)
男性医師は、井原教授が話をするたびに眉をしかめていた。
しかし、弁護側は「私たちは分かりやすさより、正確さを求めている」と反論。一審で採用されたせん妄に関する論文について見解を問われると、井原教授は一刀両断でこう語った。
「この論文は参照にする必要はない。平均年齢70・2歳の、ガン治療を受けてお見送りの緩和ケアを受けているような人たちの症例でしょう。高齢者の方は合併症も多いし、既往歴もある。弁護士の先生たちは一審から、高齢者医療のせん妄の例ばっかりやっているでしょう。A子さんは30代の健康的な女性で、何の合併症もない。こういう人たちと同一視するべきではない。こんな論文を読んでいるのは時間の無駄。事実を見誤らせ、ミスリーディングするだけです」
なるほど。これは分かりやすい。
これを聞くと「せん妄」を否定したくなるわな。
ただなぁ、東京高裁の裁判長は名物裁判長の朝山芳史やからねぇ。
東京高裁の裁判長は朝山芳史
色々と理解に苦しむ判決を出しとるし、これはまだまだ最高裁でひっくり返る余地ありですな。
結局は、検察が証拠を紛失したのが大問題って事です。
Twitterの反応
ありえない。医者辞めたくなるな。せん妄患者全く会ったこともない人が判決するんだもんな。東京高裁の朝山芳史裁判長。
乳腺外科医「わいせつ」事件に逆転有罪、「せん妄による幻覚」認めず…女性の証言「強い証明力」【追記あり】(弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース https://t.co/G5Ad1SETZ7
— 金ちゃん先生 (@retriever321) July 13, 2020
まじかよ、これ逆転有罪出たの。日本の医者ってホント高給奴隷だな
— リオ (@rio4649) July 13, 2020
やっぱ逆転有罪判決じゃん。な〜〜にがせん妄じゃい。この事件も弁護士とかめっちやたくさんのリベで意識高い系のクソオスが医者の方を擁護してたよなRT
— 黒やぎ? (@kuroyagiknit) July 13, 2020
驚いた。証拠は不十分だったんじゃないの?立ち位置くらい整合していただけで逆転有罪か?そんな簡単なの?
いい加減だな。乳腺外科医「わいせつ」事件に逆転有罪、「せん妄による幻覚」認めず…女性の証言「強い証明力」【追記あり】(弁護士ドットコム) https://t.co/UyEEVpJUnk
— ごん (@kaijyuumamagon) July 13, 2020
これ事実ならば求刑3年というの不足ではないのかな。地位を利用した悪質な犯罪で、最高10年なんだから。 / 他31件のコメント https://t.co/b8iUrp0EZ4 “乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁(弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース” https://t.co/7FZnvgQ8LN
— elcondor (@elcondor) July 13, 2020
おいおいと思いまぁ証拠でたんだろうなーと思い内容を見たけど全くなんも証拠でてないし納得出来る内容でもない……
乳腺外科医「わいせつ」事件に逆転有罪、「せん妄による幻覚」認めず…女性の証言「強い証明力」【追記あり】|弁護士ドットコムニュース https://t.co/IqaWbFfUbM @bengo4topicsから
— 2m空けて点灯するランプライター (@Lamplight_Tmsb) July 13, 2020
何にしても、証拠もなしに、「やった」「やってない」って、どっちの言い分が信用出来るかって事で判決を出されたら色々とややこしくなる元なんで、ちゃんと証拠に基づいて裁判をやって欲しいもんですな。
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