スサノオを祀る神社のほとんどが津波を免れた一方で、アマテラスを祀る神社の大半が被災していたらしい…今日この頃。
“Ωヾ( ̄o ̄)ヘェー
これはなかなか興味深い研究ですな。
日本の古代史の研究にも役立つかもしれん。
大津波は“古い神社に逃げろ” 学術論文が話題に
近頃ネットを駆け巡るオカルト話。かと思えば、元を辿れば東京工業大学 社会理工学研究科のグループが土木学会に発表した論文。「私達が学生時代、6年前の論文です。東日本大震災の支援活動を行っている際、被災を免れた鳥居(写真)が目に付いて研究しました」
とは神戸高専の高田知紀准教授だ。論文では、宮城県沿岸部に鎮座する神社の内、スサノオを祀る神社、熊野系神社、八幡系神社のほとんどが津波を免れた一方で、アマテラスを祀る神社の大半が被災したことが確認されたというもの。皇室の祖先は御利益がない?
「そうじゃないんです。スサノオは斐伊川(ひいかわ)に住むヤマタノオロチを退治したと古事記にありますが、川の氾濫を例えた話といわれます。スサノオは水害など自然災害、震災を治める神だからこそ、そうした災いに遭わない場所に祀られたと考えられるのです」(同)
アマテラスとスサノオの大きな違いは、アマテラスは「天津神(高天原の神)」の主宰神で、スサノオは「国津神(土着の神)」の主宰神大国主の父親。
姉と弟やけど、全く違うねんな。
個人的な妄想やけど、「天津神=弥生人」で「国津神=縄文人」なんやと思う。
なので、山岳信仰をしてた縄文人の神社は津波の被害を受けにくくて、稲作文化で平地に住んでた弥生人の神社は津波の被害を受けやすい。
しかも、アマテラスは太陽神やから、日の出がよく見える場所になるし、太平洋側に多く分布する。
根本的に津波の被害を受けやすい場所に建てられてるねんな。
ちなみにスサノオを祀る神社とアマテラスを祀る神社は…
スサノオを祀ってる神社
主祭神としている神社旧官国幣社および別表神社
・八坂神社(京都府京都市東山区)
・八坂神社(東京都東村山市)
・廣峯神社(兵庫県姫路市)
・津島神社(愛知県津島市)
・氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)
・須佐神社(島根県出雲市)
・八重垣神社(島根県松江市)
・素盞嗚神社(広島県福山市)島根県松江市にある熊野大社では祭神の「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命(いざなぎのひまなこ かぶろぎくまのおおかみ くしみけぬのみこと)」をスサノヲの別名としている。 和歌山県田辺市にある熊野本宮大社の祭神である家都御子神はスサノヲのことともされる(説があるだけで同一視では無い)。また隣の安来市には嘉羅久利神社、都辨志呂神社などにスサノオの社伝が伝わる古社もある。
全国に分布する神社
・祇園信仰、津島信仰、氷川信仰などに基づくものが多い。これらの神社は、祇園社や天王社を名乗ったものが明治の神仏分離の際に現在の名前になったものが多い。
・祇園神社、八坂神社、弥栄神社
・素盞嗚神社、素盞雄神社、須佐神社
・天王神社、天王社、津島神社
・須賀神社、須我神社、素鵞神社
・氷川神社、簸川神社
・八雲神社
・杭全神社
アマテラスを祀ってる神社
天照大御神を祀る神社・天照大御神を祀る神社を神明神社といい全国各地にあるが、その総本社は神宮(伊勢神宮)の内宮(皇大神宮)である。皇大神宮は三種の神器のうちの一つ八咫鏡(ヤタノカガミ)を御神体として安置する神社である。
・宮崎県高千穂町岩戸には岩戸隠れ神話の中で天照大御神が隠れこもったとされる天岩戸と天照大御神を祀る天岩戸神社がある。 東本宮は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)を祀り、西本宮は大日尊(おおひるめのみこと)を祀る。
・日前神宮・國懸神宮日前神宮の祭神である日前大神は天照大御神の別名でもあり、朝廷は神階を贈らない別格の社として尊崇した。神体の鏡はいずれも伊勢神宮内宮の神宝である八咫鏡と同等のものとされる。
・伊雑宮 三重県志摩市磯部町 皇大神宮(伊勢神宮内宮)の別宮の一社。度会郡大紀町の瀧原宮とともに「天照大御神の遙宮(とおのみや)」と呼ばれる。
・瀧原宮・瀧原竝宮 三重県度会郡大紀町 ともに天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)を祀る別宮。瀧原宮はその和御魂(にぎみたま)、瀧原竝宮は荒御魂(あらみたま)が祀られるとされる。・日向大神宮 京都市山科区日ノ岡
・廣田神社 兵庫県西宮市 天照大御神の荒御魂を祀る。旧官幣大社で日本書紀にも記される。
・皇大神社 (福知山市) 京都府福知山市大江町
・山口大神宮 山口県山口市
・大日霊貴神社 秋田県鹿角市八幡平
・八倉比売神社 徳島県徳島市国府町矢野 社伝に御祭神・大日尊(天照大御神)の葬儀の様子が記されている。
・籠神社 天照大御神と御孫神 彦火明命(饒速日命・ニギハヤヒ )祀る。 元伊勢の一社で「元伊勢籠神社」とも称される。
これが出雲系と伊勢系(大和朝廷)の支配地って事になるわけで、「大国主の国譲り」と合わせて、日本の成り立ちを探る手がかりはこの分布から解き明かすのが正しいんやろな。
日本神話を書いた時に、スサノオがマザコンの泣き虫に書かれてるてのは、スサノオが出来の良い人間やと困る人がおるってな事を書いたけど、それだけ出雲が巨大な勢力やったんですな。
何にしても、自然との共生を考えてたスサノオ系と、自然を破壊してでも(田んぼをつくって)経済的繁栄を目指したアマテラス系。
スサノオ系は自然の怖さを知ってるから、津波が及ぶ範囲を正確に知ろうとしたし、アマテラス系は堤防だの何だので自然を支配できるって考えてたやろうから、津波が及ぶ範囲を無視する。
津波の被害に遭いやすい、遭いにくいってのは、そういう事もありそうです。
とにかく、津波が来そうになったら、スサノオ系の神社に逃げましょうって事で。
日本神話の深層心理 ~アマテラス スサノヲ オホクニヌシの役割~
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