「なぜﾋﾄはﾋﾄを殺すのか」って事の説明が一歩前進した…今日この頃。
(☆_☆)
「進化人類学」ってのにはまって、その手の本を読み漁ってたから、個人的には今更感が強いけど、こういう研究はどんどんやって欲しい。
松沢哲郎 霊長類研究所教授、古市剛史 同教授、橋本千絵 同助教、中村美知夫 野生動物研究センター准教授、伊藤詞子 同研究員らとMichael L. Wilsonミネソタ大学准教授の研究グループは、チンパンジーに見られる同種間の殺しが、生息生息地の破壊や餌付けなどの人為的かく乱の結果として表れているものではなく、食物や配偶相手などの資源を得るための雄の適応戦略であることを証明しました。
この手の話は、瓦版でも何度か取り上げたけど、ﾋﾄ科の同種間殺しは、人間とﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰとｺﾞﾘﾗにしか見られん。
中でもﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰは、一番えげつない。
食べるからな。
今のところ、「食べる」ってのは、ﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰしか報告例がない。
まぁ、人間にも「ｶﾆﾊﾞﾘｽﾞﾑ」っちゅうて人間を食うﾔﾂがおるからなぁ。
残虐性といい、食人するとこといい、やっぱり、人間はﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰから進化したんやろな。
ﾎﾞﾉﾎﾞから進化してたら、争いのない平和な世の中やったのに…
ｺﾞﾘﾗは一夫多妻制やし、ﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰは乱婚型やし、人間は「制度的」には一夫一婦制を取ってるけど、本質は、ﾁﾝﾊﾟﾝｼﾞｰと同じ乱婚型。
浮気も不倫も「悪」とされててもやるﾔﾂはやるからな。
ﾎﾞﾉﾎﾞは一夫一婦制なんやけど、争いが起こらんのは、この一夫一婦制を本能的に持ってるからなんやろな。
ﾎﾞﾉﾎﾞは同種殺しもなければ、子殺しもない。
この辺の話は、2010年1月27日の…
で、書いたんで省くとして、こういう研究が進めば、「なぜﾋﾄはﾋﾄを殺すのか」って事の根本的な要因が見つかるはず。
それが分かれば、それを抑制する方法も見つけられる。
殺人にしろ、戦争にしろ、ﾋﾄがﾋﾄを殺す要因は何なのか、はっきり解明して、ﾎﾞﾉﾎﾞのような社会を築けるようにして欲しいもんです。
まぁ、日本ですら、「一夫一婦制」が定着して、100年そこそこやから、あと数1000年もすりゃ、DNAに刻まれて、ﾎﾞﾉﾎﾞもような社会を築けるようになると思うんやけど、独裁者は未だに一夫多妻制やからなぁ。
地球上から戦争がなくなる日は、もっと先になりそうですな。
とにかく、戦争をなくすのは無理でも、日本国内から「殺人」、せめて「子殺し」がなくなるように、こういう研究をもっと進めて欲しいもんです。
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