「あっ」「おっ」は、チンパンジー語らしい…今日この頃。
(= ̄▽ ̄=)
日経のコラムを読んで、妙に納得した。
開演前のホール。席に座りうつむいてものを読んでいると、ひざに何か当たる。
顔を上げれば、前を人が通り抜けようとしている。
無言。
込んだ電車が駅に着く。
車内の人の流れが収まったころ、ぐいぐい背中を押すものがある。
無言。
「申し訳ありません」とか「降ります」の声も聞こえる。
聞こえるのだが、回数がめっきり減った。
印象をそう知人に話したらうなずいていたから、的外れでないのだろう。
言葉は携帯電話やパソコンを通じてとびかうのに、肝心の一言が聞こえない。
渇きをいやす一杯の水に手が届かぬようなもどかしさがある。
いや、「あっ」は別格だった。
人にぶつかって「あっ」、足を踏んでも「あっ」。
落とし物に気づかぬ若者を追って手渡せば、やはり「あっ」。
おわびにお礼に縦横無尽のこの一語だけは、特に男性の口からやたら出てくるのである。
十数年前か、「あっ」がチンパンジー語語に由来するらしいという研究があった。
類人猿は出会った相手に敬意を表するときには「あっあっ」、見下して威嚇するときは「おっおっ」と叫ぶ。
日本人の男性も同様で、目上への第一声は「あっ」、目下なら「おっ」になる。
京大霊長類研究所などの発表はそんな内容だった。
思い出してから目くじらを立てるのはよした。「おっ」でないのだから。
目から鱗っちゅうか、何ちゅうか、何故かオイラ、よう人がぶつかってくるんやけど、その時、いつも思ってたのが、『「あっ」って何やねん』やってんな。
「ごめんなさい」とちゃうんかいと。
口に出して言うのもアレやから、いつも目で訴えてたんやけど、「あっ」だけ言うて、その場が逃げよるねんな。
さすがに、後ろからチャリンコで当たってきたヤツには、「おい!!「あっ」って何やねん」って言うたことがあるけど…(笑)
で、このコラムを読んで、これを思ってたのがオイラだけやないってのが分かったのと、「あっ」「おっ」がチンパンジー語ってことと、「あっ」が目上で、「おっ」が目下っちゅうのが分かって、妙に納得した。
あの「あっ」は、反射的に出とる言葉やから、チンパンジーの頃の脳が働いとるんやろな。
1つ「んっ」って思ったのが…
おわびにお礼に縦横無尽のこの一語だけは、特に男性の口からやたら出てくるのである。
「おばちゃん」やなくて?
個人的には、「おばちゃん」の方が多いと思うんやけど…
まぁ、「おばちゃん」の場合は、「あっ」も言わんヤツが結構おるからなぁ(笑)
「なによ!!あんたが悪いんでしょ!!」みたいな顔で訴えるヤツがな(笑)
それにしても、「オアシス運動」で育ったはずの人間が、大人になって「あっ」しか言えんようになるとはなぁ。
しかも、それが「チンパンジー語」とは…
人間は、「便利」を手に入れて、ドンドン退化してるようです。
メールだ、何だって、コミュニケーションを取るのに、「言葉」を発する機会が減って、言語能力が衰えてきたんかもしれんな。
驚いたことに、目の前におってもメールでやり取りするヤツがおるっちゅうんやからなぁ。
まぁ、若者は、それで辻褄が合うけど、「おばちゃん」は…
謝るのが嫌いなんやろな(笑)
「あっ」の謎が解けたような気分で、正しいんか、間違ってるんかはよう分からんけど、何だか妙に納得した。
それにしても、「あっ」が目上で、「おっ」目下っちゅうのは、目から鱗やったなぁ。
「ごめんなさい」の代わりにゃ使わんけど、確かに、目上の人を見つけると「あっ」で、目下とか同い年を見つけると「おっ」ですわ。
これからは、「あっ」って言われたら、「おっ」って返してやろうかな(笑)
まぁ、そういう結論にゃ納得しても、「ごめんなさい」の代わりが「あっ」になってる現状は、何とも悲しい話ですな。
「コミュニケーション能力」がどうのこうの言われて久しいけど、「ごめんなさい」や「ありがとう」は、最低限のルール。
だいぶ前に…
この話を書いたけど、こういう最低限のことさえ出来てりゃ、後はどうにかなるもの。
ちゅうか、ここが崩れてるから、全体がおかしいねんな。
「これぐらいは守る」っちゅうのが、日本人共有の価値観になって欲しいもんです。
何にしても、チンパンジーに戻らん為にも「ありがとう」「ごめんなさい」「いただきます」「ごちそうさま」など最低限のマナーは忘れんようにしたいもんです。
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