船戸結愛ちゃん虐待死の裁判がようやく始まったけど、船戸雄大も船戸優里も起訴されてる容疑は「保護責任者遺棄罪」。
船戸雄大は傷害でも起訴されてるけど、それでも保護責任者遺棄罪の相場は重くて懲役7年~8年。
軽いと3年~4年やねんな。
これだけ残酷な殺し方をして、こんなもんで許されるってのは日本の司法が「子殺し」を軽く扱ってるから。
「卑属殺人」ってのが廃止されたけど日本の司法は未だにこの明治時代の「卑属殺人」の感覚に支配されてるんですな。
目黒女児虐待死 母親の船戸優里被告の初公判
産経が詳しく報じてるんやけど
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この事件で何が辛いって
5歳の子がこれだけ厳しいルールを課せられて、それを必死で守ろとしてたってとこな。
ルールを破ると虐待が待ってるってのがあるから必死やったんやろうけど、5歳児がこのルールを必死で守ろうとしてたってのが、ほんま泣ける。
しかも
「もっとあしたはできるようにするからもうおねがいゆるして」
この叫びも無視されてるんやからなぁ。
何でこんな可愛い子にここまで出来るんか、ほんま理解に苦しむ。
この初公判を見ると一応、船戸優里にも罪の意識がありそうな感じやけど…
船戸優里「間違いないです。少しだけ違うところがあります」
起訴内容については「間違いないです。少しだけ違うところがあります。(雄大被告が)結愛のことを殴ったことは知らなかったです。雄大から報復されるのが怖くて通報できなかったです」と答えた。
ここに至っても結局、自分の保身しか考えてないねんな。
殴ったことを知らないってのもあり得んし、報復が怖くて通報できなかったってのもあり得んのやけど、報復が怖いって事は殴ってる事を知ってるって事やん。
結局は「私は悪くない」「助けようと思ったけど助けられなかった」「仕方がなかった」って言いたいだけやん。
直接手を下してないにしても、食事を与えてないわけやし、これで懲役3~4年ってのは、ほんまあり得んな。
まぁ
ここでも書いたけど、保護責任者遺棄罪やとMAXでも懲役15年にしかならんのやけど。
それもこれも
子殺し
日本日本では、平安時代の『今昔物語集』に既に堕胎に関する記載が見られるが、堕胎と「間引き」即ち「子殺し」が最も盛んだったのは江戸時代である。関東地方と東北地方では農民階級の貧困が原因で「間引き」が特に盛んに行われ、都市では工商階級の風俗退廃による不義密通の横行が主な原因で行われた。また小禄の武士階級でも行われた。 江戸幕府や諸藩は繰り返し堕胎と子殺し・間引きを非難したが、罰せられる事は希であり、大人の殺人と同等に扱われた例もない。
「孝」を重視する儒教の影響が強かった日本では、「子は親の所有物」という考え方が根深く存在していた。仏教や神道は出産に関わる事を禁忌としており、胎児や新生児に関して語る事は無かった[3]。また、赤ん坊は初宮参りという通過儀礼を済ませる事によって産褥が終了し、人間社会の一員になるという一般認識があった。乳児死亡率の高かった当時、「七歳までは神のうち」という言葉が伝えられる地域があるように、子供を正式な人間と扱うようになる期間には地域によって違いがあった。
1908年制定の日本の明治刑法においては、子が親を殺す犯罪には尊属殺人罪という特例が適用され、通常の殺人罪よりも極めて重い死刑又は無期懲役が課せられていたが、親が子を殺す犯罪には傷害致死罪が適用され、通常の殺人罪よりもむしろ軽い罪となることが多かった。これは、子の行動や法律行為を否応なしに制限できる「親権」や懲戒権を利用し、「お仕置き」と称して激しい折檻で死に追いやったとしても、折檻時に殺意を持っていたかを判断するのは不可能であり、結果として「行き過ぎた懲戒権の行使」として、殺意を持っていたとは見なされない為である。
家父長制が否定された第二次大戦後においても、尊属殺人罪は変わらず運用され続けた。1973年4月4日には尊属殺人罪を違憲とする最高裁判決が出されたものの、その内容は「尊属殺人罪そのものは合憲ながら、その量刑の程度が重すぎるために違憲」というものであり、条文そのものも1995年に刑法が改定されるまで残り続けた。
子供が親を殺すと「尊属殺人」で罪が重くなるけど、親が子供を殺しても「卑属殺人」で傷害致死として処理されてきた。
それが、ほんの20年前まで残ってたんやからなぁ。
未だに日本の司法はこの考え方が抜けきれてないねんな。
それにしても、名前に「愛」がつくとこういう目に遭うのが多いような気がするけど、気のせいやろか?
この子も「愛」がついてるし。
あまりにも多いんで、名前に「愛」がついてて、シングルマザーの場合は警戒した方がええかもしれんな。
何にしても、何度も書いてるけど、虐待死に対しての罰が軽すぎるんで、これを機に「虐待」を犯罪にして、「虐待致死」に死刑を求刑できるように法改正して欲しいもんです。
改めて船戸結愛ちゃんのご冥福をお祈り致します。
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