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巡視船を発注したら重すぎて速度出ず納品断念 川崎市 受注先は東亜鉄工株式会社

「ものづくり大国」「技術立国」を標榜しとるのに、日本の技術力とやらはここまで劣化してるんですな。

神戸製鋼のデータ改ざん問題なんかもあったし、「メイド・イン・ジャパン」も落ちるとこまで落ちたか。

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巡視船発注したら…重すぎて速度出ず 納品断念 川崎

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180128-00000023-asahi-soci
川崎市は25日、老朽化した市の巡視船「つばめ」(約28トン)の後継船が完成したものの、船体が重すぎて市の求める速度が出ないため、業者との建造契約を解除すると発表した。当面、「つばめ」を使い続けるという。

市によると、「つばめ」は1974年建造。湾岸部の工場地帯を海上から巡視してきた。老朽化したため市は30トン級の船の新造を決め、入札を経て2016年春、横浜市の造船会社と契約を結んだ。建造費は約2億7200万円。就航予定は17年4月で、名称も「かもめ」と決まっていた。

同社は17年3月、市から求められた「19ノット以上」の速度が出るか試験運航をしたところ約14ノットしか出なかった。重さは30トンの計画だったが45トンあった。軽量化を試みたが昨夏の試験でも14ノット止まり。今月に入り、市に「納品断念」の連絡をしてきたという。

同社は「建造時、重量の管理をきちんとしていなかった」と説明しているという。市が建造費を負担することはないといい、賠償金のほか、運航が続く「つばめ」の使用・維持管理の費用も同社が払うという。

市の担当者は「こんな事態は聞いたことがない」と驚き、「新たな船を極力早く造る」と話している。

「こんな事態は聞いたことがない」って、そりゃそうやろ。

市が後付けで「あれも、これも」って装備を増やして重量オーバーになったのならいざ知らず、建造時に重量の管理をしてなかったとか意味が分からんわ。

何がどうなりゃ、そんな事が起きる?

設計図通り造ってりゃ、そんな事にならんやろ。

で、どこが受注したかっちゅうと…

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受注先は東亜鉄工株式会社


新造船「かもめ」の建造契約について

新造船「かもめ」の建造契約について

40年以上にわたって、川崎港の安全を守ってきた巡視・旅客船「つばめ」の後継船として、平成28年4月から新造船「かもめ」の建造を進めてまいりましたが、建造契約の受注者より、仕様で定めた物品(船舶)を納品できないため、契約解除の申し出の提出がありましたのでお知らせいたします。

1 契約概要
(1)件名 川崎港巡視船建造
(2)受注者 東亜鉄工株式会社
(3)契約金額 272,033,640円(変更契約後最終契約額)
(4)契約日 平成28年4月1日
(履行期限 平成29年3月31日、平成29年度に事故繰越)

2 経緯
平成28年度 上記のとおり契約する。
平成29年度 建造作業の遅れなどにより予算の事故繰り越しをする。
平成30年 1月15日 受注者より物品(船舶)の納品を断念する旨の文書が提出され
る。
平成30年 1月22日 受注者から契約解除の申し出を受ける。

3 原因
受注者の管理の不備により船舶の重量が重くなり、仕様に定める速力(19ノット以上)を満足できないことが判明したため。

4 今後の対応
受注者からの申し出に基づき契約解除手続きを進め、契約書に基づき損害賠償金として契約金額の10分の1相当額(27,203,364 円)を請求する予定です。また、新たな巡視船の建造までの当面の期間については、既存船舶「つばめ」を継続使用することとします。なお、維持にかかる費用については受注者から同社が負担するとの申し出がありました。

東亜鉄工株式会社と。

東亜鉄工株式会社のHPを見ると…

ご挨拶 | 会社情報 | 東亜鉄工株式会社
ご挨拶

弊社は、1978年(昭和53年)、東亜建設工業株式会社の船舶・鉄工部門を独立し、設立致しました。京浜工業地帯の中心に位置し、日本一の良港「横浜港」を望む好立地で、これまでの実績を基に船舶・鉄工事業を柱とした事業を展開しています。
船舶事業は、乾ドック、引揚船台、修繕岸壁を保有し、官船、観光船、特殊作業船等の修繕および建造を行っています。また、鉄工事業では、大型組立工場、鉄工ヤードを中心に、海洋鋼構造物、土木鋼構造物、上下水道用ケーシング等、大型重量鋼構造物の製作を得意としています。
お客様に満足いただける良質な製品を提供する為、新しい技術の開発に取組むと共に、長年培われてきた技術の伝承にたゆまぬ努力を重ねています。前身の創業者「浅野総一郎」の志を今に留め「九転十起」の精神で社業に邁進し、信頼され愛され続ける企業を目差してまいる所存です。ご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長

山﨑 邦晃

創業1908年やから、結構な老舗企業やのにねぇ。

老舗企業やから、尚更技術の伝承とかが行われとらんのやろか?

まぁ、今回のミスは技術力の問題ってより、部材の発注ミスって感じやから、管理部門の問題のような気がするけど。

何にしても、日本企業でもこんな事が起るようになってしまって、中韓を笑ってる場合やなくなってきたし、色々と「メイド・イン・ジャパン」が心配なニュースですな。


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